約 4,226,447 件
https://w.atwiki.jp/psptown/pages/44.html
2009年 11/11 「ペルソナ3ポータブル」の攻略開始 11/5 「ファンタシースターポータブル2」の攻略開始 11/1 PSP go 発売!「ファンタシースターポータブル2」スペシャル体験版が公式にてダウンロード配信開始 10/19 「ファンタシースターポータブル2」に3大キャラクターコラボが発表されました詳細はこちら 10/16 「ファンタシースターポータブル2」11月1日よりスペシャル体験版が公式にてダウンロード配信開始 2/12 ファンタシースターポータブル公式にてダウンロードミッションが配信されてます。 【殲滅ミッション】星霊の守護者たち(マルチモード専用) 【交換ミッション】アンレコード・オーダー(更新)(ストーリーモード専用) 1/29 ファンタシースターポータブル公式にてダウンロードミッションが配信されてます。 【殲滅ミッション】千古星霜の遺宝(ストーリーモード専用) 1/15 ファンタシースターポータブル公式にてダウンロードミッションが配信されてます。 【謎解明ミッション】深層樹林・ラビリンス(マルチモード専用) 2008年 12/25 ファンタシースターポータブル公式にてダウンロードミッションが配信されてます。 【電撃コラボミッション】電撃ナインズコロッセオ(ストーリーモード専用) 12/04 ファンタシースターポータブル公式にてダウンロードミッションが配信されてます。 【特殊殲滅ミッション】スクラップゴースト III(ストーリーモード専用) 11/13 ファンタシースターポータブル公式にてダウンロードミッションが配信されてます。 【ファミ通コラボミッション】ファミ通クイズスタジアム(マルチモード専用) 【交換ミッション】アンレコード・オーダー(更新)(ストーリーモード専用) 10/30 ファンタシースターポータブル公式にてダウンロードミッションが配信されてます。 【ゲーマガコラボミッション】ゲーマガ・ダンジョン(ストーリーモード専用) 10/21 ファンタシースターポータブル公式にてダウンロードミッションが配信されてます。 【生態調査ミッション】突撃!奇怪生物リポート(マルチモード専用) 10/16 PSP-3000発売! 10/09 マクロスエースフロンティア発売! 09/25 ファンタシースターポータブル公式にてダウンロードミッションが配信されてます。 【殲滅ミッション】スクラップゴースト II(マルチモード専用) 【交換ミッション】アンレコード・オーダー(更新)(ストーリーモード専用) 09/11 ファンタシースターポータブル公式にてダウンロードミッションが配信されてます。 【殲滅ミッション】スクラップゴースト Ⅰ (ストーリーモード専用) 08/27 PSP-3000 10月に発売決定 【関連記事】http //www.famitsu.com/game/news/1217510_1124.html 08/21 ファンタシースターポータブル公式にてダウンロードミッションが配信されてます。 【交換ミッション】アンレコード・オーダー(更新)(ストーリーモード専用) 【タイムアタックミッション】怪盗ボル・ブラザーズ(ストーリーモード専用) 【パーティーミッション】クリスタル・ティアーズ (マルチモード専用) 07/31 ファンタシースターポータブル公式にてダウンロードミッションが配信されてます。 【交換ミッション】アンレコード・オーダー (ストーリーモード専用) 【大ボスミッション】禁制区域レベル・X (ストーリーモード/マルチモード両対応) 07/31 いよいよファンタシースターポータブル発売!
https://w.atwiki.jp/talesoflink/pages/134.html
★4 魔タイプ [晶霊術士]キール 術技 ストラグネイション 敵全体にダメージ後、1ターンダウンさせる リーダースキル 理論防衛 打と魔タイプのHPを1.4倍にする スキル コンセントレート 2ターンの間、■と★マーカーの攻撃力が1.4倍になる リンク数:30 特性1 リンクリカバリー 3リンク以上の時に回復力が10%アップ 討伐数:15 特性2 アースシールド 地属性のダメージを10%軽減 討伐数:150 特性3 ライフゲイン4 HPが10%アップ 討伐数:500 特性4 ─ ─ 討伐数:─ 攻撃力(Lv1) HP(Lv1) 回復力(Lv1) LC 最大Lv 攻撃力(Lv最大) HP(Lv最大) 回復力(Lv最大) 675 679 744 10 60(80) 入手場所 キャラクターガシャ 解説 登場作品 テイルズ オブ エターニア コメント 名前
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/16129.html
登録日:2011/11/09(水) 19 35 52 更新日:2024/01/08 Mon 23 43 49 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 TOX イスラ エクシリア クズ テイルズ 主治医 別方向から見れば被害者 医師 医者 善人 女医 平田宏美 捨てないで…お母さん… 鬼畜 イスラとは、テイルズ オブ エクシリアに登場するサブキャラクターの事 CV 平田宏美 職業は女医。初登場の際には落石事故で怪我をしたレイアの治療を行い、また、寝たきりになったアルヴィンの母の主治医として十数年近くアルヴィンの母とアルヴィンを支えていた為、何度も母親の事を念押しされていた事からあのアルヴィンからの信頼もあるようだ また、ユルゲンスという男と婚約をしており、美人という事もありユーザーからの支持も高い △メニュー 項目変更 あなたが悪いのよ! ただ幸せになりたいだけなのに… だったら良かったのにな… p(´⌒`q) -アニヲタWiki- 以下、ネタバレ 実はこの人、ユーリもびっくりするほどの悪事を積み重ねてきているのだ 元はアルヴィンらと同じくリーゼ・マクシアに迷い込んだエレンピオス人であり、小さい頃は人身売買を行い生活していたのだ さらに、「自分が幸せになりたい」という思いからアルヴィンの母親の主治医を辞めたいと思うも、アルヴィンからは「過去や実は闇医者だということ」という事をユルゲンスにバラすと脅されていた その結果、アルヴィンの母親を毒殺してしまう 総じて、自分の我が儘を通して他者の気持ちなど理解しようとしない鬼畜な性格の持ち主である しかし、最終的には転落事故により、アルヴィンの母親と同じく寝たきりになり、精神を崩壊させてしまう ざまあみろ! △メニュー 項目変更 待って…捨てないで… お母さん…… -アニヲタWiki- というのが大多数のユーザーの見解 しかし、待ってほしい このイスラの行いの本当の経緯を ──二十年前── エレンピオスからリーゼ・マクシアに迷い込む 生きる為に。と母親に捨てられる (公式的には両親は早くに亡くしている事になっているが死亡理由は不明) 精神崩壊したイスラはひたすら母親を呼んでいた 生活の為にア・ジュールのブースター研究所に孤児達を売っていた ⇒しかし、ガイアス達の話では一切酷い事はしていないとのこと イスラはこの事を正気を無くす最後まで後悔しており、ユルゲンスに知られたくないと思っていた ──十数年〜数年前── ユルゲンスと出会い、彼に惹かれる アルヴィンの母親が寝たきりになる。その際、アルヴィンから母親の介護を人身売買をしていた過去をユルゲンスにバラす代わりにと脅迫される。(アルヴィンはマクスウェルを殺す為にアルクノアに協力し、各地を飛び回る事になった為) 寝たきり。精神状態から見てアルヴィンの母親の介護度は高いと予想される。 また、特別な薬=エレンピオスの薬。さらにイスラしか処方出来ないと言うことは、多少の資料はあったのだろうがほぼ独学で薬剤師になった可能性もある エリーゼを人身売買 ──物語開始〜── 落石事故を装ってミラ一行に岩を落下させる。 しかし一行が動揺している状況でミラを狙わずに、レイアの足を治療 ミラ一行の油断を狙った可能性もあるが、真っ先に駆け付けレイアの治療を行ったのは事実 エリーゼを見て動揺 =人身売買をした相手を覚えていた(罪悪感からなのかは不明) アルヴィン母毒殺 アルヴィン母は時折正気に戻る事があり、毒を入れている事に気付いていた。それをアルヴィンにも「イスラを自由にしてあげて」と手紙を残しており、自ら毒の入った料理を食べて死亡 …と見てみれば、確かに悪い事はしているが、仕方ないと思える所もある 例えば、母親が捨てなければ… 例えば、売られた孤児に酷い事をしないと知っていたなら… 例えば、アルヴィンの母親が寝たきりにならなければ… 例えば、アルヴィンに過去を知られなければ… 例えば、アルヴィン母が毒を知っていたのなら、それを食べなければ… 彼女の人生は違ったものになっていたかも知れない だが、そうはならなかった。そうはならなかったんだよ・・・ また、彼女の回想によると売られていく子供達は泣いており、それが脳裏に焼き付いているような描写も見られる為、心の底から後悔していたのがうかがえる ◆エクシリア2 前作から時間を経て、少しずつだが回復が見られる。 また恋人のユルゲンスとは一応結婚したようだ。 分史世界に於いてはエレンピオスでの商売に成功したユルゲンスと結婚し、彼の子を身ごもっていた。 この世界では少なくとも幸せだったのだろう。 しかし、また別の分史世界では病に伏せており、夫のユルゲンスは彼女を直す薬を得るために密猟者に協力していた(イスラを直す薬は密猟された魔物からしか作れないため) 事情を知ったジャオは密猟者と話をしに出向くが、密猟者がユルゲンスが密猟に協力していた事実を盾に脅迫してきたためジャオがブチギレて密猟者もろともユルゲンスは殺害されてしまう。 ちなみにこの世界ではジャオとエリーゼは仲の良い親子なので、彼女が病に伏せた事で間接的にとはいえ、この世界でもエリーゼを不幸にしたのは彼女という事になる。 なお、イスラ役の平田宏美はエクシリアにてセルシウスの役も兼任している 追記・編集は彼女の事が許せるか許せないかを考えながら編集ボタンを押して下さい どんな理由があろうとも、地獄の掟に例外はない △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 最後の画像ってなんだっけ?絵は覚えてるんだけど元ネタがわからん -- 名無しさん (2013-06-06 15 25 34) 結局ユルゲンスが庇っている時点でざまあみろとは思えんな。ちっとも足りない。 -- 名無しさん (2013-09-13 21 42 57) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/manekifukurou/pages/14.html
現在プレイ中のゲーム wii モンスターハンター3 PSP イース7 モンスターハンターポータブル2G テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2 DS セブンスドラゴン 世界中の迷宮Ⅱ PS3 ガンダム戦記 龍が如く3 xbox360 Fable2 オンラインゲーム Fantasy Earth ZERO R2 -Reign of Revolution- プレイしたゲーム PS FF7 FF8 FFコレクション PS2 テイルズ オブ ジ アビス テイルズ オブ ディスティニー テイルズ オブ ディスティニー2 PSP テイルズ オブ エターニア テイルズ オブ リバース モンスターハンターポータブル モンスターハンターポータブル2nd DS 世界中の迷宮 クロノ・トリガー xbox360 テイルズ オブ ヴェスペリア まだやってないゲーム Wiiで遊ぶ ピクミン エースコンバット
https://w.atwiki.jp/talesoflink/pages/111.html
★3 打タイプ [炎ガール]リリス 術技 ターンオーバー 敵単体に3HITのダメージ(67%×3) リーダースキル 家族想い 突と打タイプのHPを1.2倍にする スキル 達人の料理 HPを3000回復 リンク数:30 特性1 リペア2 回復力+100 討伐数:10 特性2 ラッキーヒール まれにHPが3%回復する 討伐数:100 特性3 ─ ─ 討伐数:─ 特性4 ─ ─ 討伐数:─ 攻撃力(Lv1) HP(Lv1) 回復力(Lv1) LC 最大Lv 攻撃力(Lv最大) HP(Lv最大) 回復力(Lv最大) 437 581 471 8 50(70) 入手場所 キャラクターガシャ 解説 登場作品 テイルズ オブ デスティニー コメント 名前
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1843.html
138 : リバース ◆ Uw02HM2doE 2010/09/08(水) 17 10 54 ID akRFxQac0 10年前、ある密約が二つの大企業のトップ同士で結ばれた。 元々美空開発と藤川コーポレーションは様々な事業を提携することが多かったが、ある時お互いの"持ち物"に目を付けたのだ。 美空開発の社長である美空昴は藤川家のメイドにして当時すでに軍隊並の戦闘力を持つ桃花を欲した。 そして桃花のDNA情報を基にアンドロイドの桜花を作った。 逆に藤川栄作が欲しかったもの。それは保険だった。 早くに妻を亡くしその妻に似ている娘の里奈を溺愛していた栄作が一番恐れていたもの。それは里奈を亡くしてしまうこと。 だから彼は"保険"として美空開発の力を借り、里奈のクローンを生み出すことにした。 結果的にそれは成功しもう一人の藤川里奈がこの世に誕生した。それが今から10年前の出来事。 お互いの密約は関係者以外には知らされず、特にもう一人の里奈に関しては藤川栄作と美空昴、クローンを担当した科学者、 そして桃花以外は里奈本人すら知ることがなく10年の時が流れたのだった。 「半年前の爆発事故で里奈様は瀕死の重傷を負い……亡くなりました」 あの少女、里奈を寝かしつけた後、俺は桃花に誘われ散歩に出ていた。 空には満天の星空が広がる。 「里奈様が逝ってしまった後、私もすぐに後を追おうとしました」 桃花は俺の少し前を歩いているので表情は分からない。 だけれどもその声は少しばかり震えているようだった。 「でも思い出したんです。"もう一人の里奈様"の存在を」 「もう一人の……里奈」 「旦那様は里奈様を溺愛しておられました。そして里奈様はいつも苦しまれていた」 「苦しむ……?」 愛されて苦しむことなんてあるのだろうか。桃花は俺の言葉を無視して話し続ける。 「だから今度は外にすら出さないかもしれない。そう思うと自然と旦那様の所へ向かっていました」 「……どうした?」 ふと立ち止まる桃花。つられて俺も立ち止まる。桃花は星空を眺めていた。 「……里奈様が亡くなった夜も確かこんな星空でした」 桃花の横に並んで星空を見上げる。本当に綺麗な星空だった。 ちらりと桃花の顔を見て後悔した。コイツは桜花の敵なんだ。 ……そんな泣き出しそうな顔、見るんじゃなかった。 「今思えば……同じだったのかもしれません」 「……同じ?」 「里奈様が亡くなった後も執着して、私はもう一人の里奈様を誰にも触れさせませんでした」 もしかしたら桃花は分かっていたのかもしれない。自分のしたことが間違っているということを。 それでも彼女には里奈が全てだったから止めることは出来なかったんだ。 139 : リバース ◆ Uw02HM2doE 2010/09/08(水) 17 12 32 ID akRFxQac0 「結局私も……旦那様と同じだったんです」 「……違うだろ」 「要…様?」 我慢出来なかった。 確かに桃花は今まで色々な人達を傷付けた。それは絶対に許せない。 でももし彼女と同じ状況になったとしたら自分ならどうしただろうか。 俺は桃花の行動を否定なんか出来ない。 「さっき見ていたけど桃花といる時の里奈は本当に幸せそうだった」 「…………」 「だから…俺は…桃花は英の親父さんとは違うと思うんだ」 桃花はずっと星空を見上げている。俺もしばらく一緒に見上げていた。 「……要様なら里奈様を託すことが出来そうです」 「……えっ?」 気が付けば桃花は俺を見つめていた。 改めて見る彼女はとても神秘的だった。銀色の髪と深紅の瞳。まるで人ではない何かのようだ。 「私にはやはり逝ってしまった里奈様しかいないんです」 「桃花……」 桃花は悲しそうに微笑んでいる。 初めて見る彼女の微笑みが悲しそうなのがとても残念だった。 「私は里奈様のメイドです。だから……後はよろしくお願いします」 「お、おいっ!?」 そのまま何処かへ行こうとする桃花の腕を掴む。 右腕が折れていることに今更気が付くが、包帯が巻いてあるので桃花が手当てをしてくれたようだ。 「里奈様は案外そそっかしい方です。私がいないと……お困りでしょうから」 「…………」 桃花の目からは涙が零れていた。それでも彼女はその涙を拭うこともせずただ涙を流している。 「今の里奈様には手紙を残してあります。私より強い貴方なら……任せられます」 「……何処に行くつもりなんだよ」 果たして行く当てがあるのだろうか。 ……それともそのまま主人の元へ逝ってしまうんだろうか。 「少し考えてみます。桜花に教えてもらいましたから」 「桜花に?」 「はい。生きる意志を桜花に。……彼女には謝らないと行けませんね」 「……ああ」 桜花はやっぱりすごい。氷のように冷たかった桃花の心でさえ溶かそうとしているのだから。 「…私がもし戻って来られたら、謝りに行きます」 「……本当に行くのか?里奈は…」 また桃花は俺に背を向けて立ち去ろうとする。 でも何故か今度は彼女を引き止めることが出来なかった。 140 : リバース ◆ Uw02HM2doE 2010/09/08(水) 17 14 40 ID akRFxQac0 「要様に任せます。……最後まで迷惑をおかけして申し訳ありません」 「……分かった。里奈は俺が預かる。だから……絶対に帰って来い」 桃花が何処に行くのか。 何をしに行くのか。 そして本当に帰って来るのか。 いつ帰って来るのか。 今の俺には何一つ分からない。かといって桃花を助けられる程の力もない、無力な高校生だ。 だから俺は里奈と一緒に桃花の帰りを待つ。 それが桃花のためにしてやれる唯一のことだから。 「ありがとうございます。……それではお元気で」 桃花は振り返らず去って行く。俺はその背中に 「待ってるからな!だから絶対に帰って来いよ!」 精一杯のエールを送っていた。 桃花たちの隠れ家に帰ると寝たはずの里奈が部屋で待っていた。 目は赤く充血していて目元は泣き腫らしていたのか少し赤く腫れていた。手には手紙を握り締めている。 ……おそらく桃花が里奈に残した手紙だろう。 何と声をかければ良いか困っていると里奈が抱き着いてきて大声で泣き出した。 俺は黙って彼女を抱きしめてやることしか出来なかった。 しばらくして泣き止んだ里奈を連れて自宅に戻ることにした。 どうやらここは桜ヶ崎から2、3駅離れた場所らしく電車に乗って桜ヶ崎駅を目指す。 途中潤に連絡しようとしたがポケットから出した携帯は見事に液晶が割れて使えなくなっていた。 「カナメの家って広いの?」 「まあな。両親は海外でいないし二人暮らしにしては広いと思う」 桜ヶ崎駅行きの電車の中で里奈とたわいのない会話をする。 外は真っ暗で終電が近いせいか、それともローカル線だからか人は疎らでこの車両には俺達以外には3、4人しかいなかった。 141 : リバース ◆ Uw02HM2doE 2010/09/08(水) 17 15 36 ID akRFxQac0 「カナメって妹と暮らしてるんだっけ?」 「ああ、潤っていうんだ。ちょっとおっちょこちょいだけど良い奴でさ」 歩いている間、色々な話をした。 といっても話しているのは基本俺で里奈はそれを黙って聞いているか、間に質問をして俺がそれに答えるといった感じだ。 そんなやり取りを電車の中でも相変わらず続けていた。 「そうなんだ。潤……友達になってくれるかな?あたし、友達いないから…」 「おいおい、俺がいるじゃねぇかよ」 苦笑しながら里奈に尋ねる。 彼女はつい最近"生まれた"訳だから友達がいなくて当然だ。 そしてどうやら彼女は自分がクローンだとは知らないようだ。まあ当たり前といえば当たり前なのだが。 「カナメは……好きだけど友達じゃ……うーん…」 「……ぷっ」 一生懸命頭を悩ませて考える里奈を見ていると何故か吹き出してしまった。 記憶がないことや社会のことをほとんど知らない、俺以外にもそんな奴がいたことに親近感を覚えたからかもしれない。 「あー!今馬鹿にしたでしょ!?」 「してないしてない。ただ……まあその…くっくっくっ…」 「もうっ!カナメなんて知らない!」 頬を膨らませてぷいっとそっぽを向く里奈。何だかんだ言ってやっぱりまだ10歳の女の子なんだな。 ……桃花が仕えていた里奈さんが20歳だったらしいから約半分、か。 里奈の頭を撫でながらふとそんなことを思い出す。 「ち、ちょっと!勝手に撫でないで……あうぅ…」 「……ん?どうした?顔真っ赤だけど」 「し、知らないっ!!」 里奈はまたそっぽを向いてしまったが頭は撫でられたままだった。 二人を乗せた電車はゆっくりと夜の桜ヶ崎市へと向かって行く。 142 : リバース ◆ Uw02HM2doE 2010/09/08(水) 17 17 08 ID akRFxQac0 「さてと。とりあえず俺が話すから里奈は黙ってるんだぞ?」 「…………」 自分の家に入るのにこんなに緊張するとは。 そういえばここ二週間程は桜花との訓練に明け暮れていたせいであまり潤を話していなかった気がする。 それに……潤とキスしてしまったことが家に入るのを躊躇わせているようにも思えた。 「……大丈夫。俺が何とかするからさ」 「…………うん」 不安な顔をしながらも里奈が頷く。 そうだ、桃花に任されたんじゃないか。大丈夫、潤だって絶対分かってくれる。 深呼吸をしてインターホンを押す。ピンポーンと気楽な音が響いた。 『……はい』 抑揚が全くないが確かに潤の声だ。 久しぶりに声をちゃんと聞いたが今は早く返事をしないと。 「……ただいま。俺、要だけど」 名前を言った瞬間、いきなりインターホンが切れる音がしてドアが勢いよく開くと中から潤が出て来た。 「あ、潤…ただい」 「兄さんっ!!」 「ぐはっ!?」 そしてそのまま俺に抱き着きもとい突進してきた。堪えきれず後ろに倒れ込む。 それでも潤は俺を離そうとはしなかった。 「兄さんっ!!兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さんっ!!」 「……じゅ、潤?」 なぜだろう。 潤は俺の帰りを待ち侘びていてこんな状況になっている。 それは頭で理解出来ているはずなのにこの身体の震えは一体何なのだろうか。 そして潤の狂気じみている行動は一体……。 「兄さんっ!!探したんだよ!?昨日の夜、廃ビルに行った後連絡が着かなくなったって会長が言って!!それからずっと探したけど見つからなくて!!私、私また兄さんに見捨てられたって思って!!」 「お、落ち着けよ潤……」 急にまくし立てる潤を思わず押し退けようとするが潤は異常な程の腕力で決して離れようとはしない。 「兄さんは分かってない!!私には兄さんしかいないのに!!父さんの時だって兄さんがいなかったら私は!!母さんの時だって!!」 「い、一体何を言って……」 「し、静かにしないと近所迷惑……だよ」 いつの間にか里奈が俺達のすぐ後ろに立っていた。 途中で潤に睨まれながらも最後まで言い切る度胸はたいしたものだ。 143 : リバース ◆ Uw02HM2doE 2010/09/08(水) 17 18 22 ID akRFxQac0 「……アンタ、誰?」 「え、えっと……あたしは……里」 「まあ別にアンタが誰だって構わないけど…邪魔だから何処か行ってくれない?」 「あ、あたし……」 思わず里奈が言い澱む程、潤の言葉は冷徹だった。 まるで里奈のことを心の底から憎んでいるような言い方だ。 「おい、潤!そんな言い方するな!」 「でもっ!」 「潤っ!……頼むよ。ちゃんと後で説明するから」 「兄さん……」 潤の力が弱まった隙に起き上がり里奈に駆け寄る。潤の言葉で泣きそうになるのを必死に堪えていた。 ……早く休ませてあげたい。その一心で彼女の冷えた小さな手を掴み家に入る。 潤は何か言いたそうな目をしていたが黙って空いている部屋にベットを用意してくれた。 里奈は相当疲れていたようでベットに入った途端、すやすやと寝息を立てていた。 「……ふぅ、寝たみたいだな。良かった」 やっと一段落着いたのでソファーに腰掛ける。隣では潤が右腕の包帯を換えてくれていた。 「ありがとな。色々手伝ってくれて」 「家族だもん。当然じゃない。それよりあの女の子……」 潤が俺に寄り添いながら聞く。 ……潤は悪くないんだ。誰だって家族が一日中家に帰らなかったら不安になる。 特に俺達は二人しかいないんだから……さっきのことは仕方ない。 ただ取り乱しただけだ。自分に言い聞かせる。 それでも胸の奥に引っ掛かった何かは消せなかった。 「……ああ。要組の皆を集めてくれないか?俺にあったこと、全部皆に話したいんだ」 「……分かった。ちょっと待ってて」 果たして何処まで皆に伝えるべきか。 特に英には何て説明すれば良いのか、全く思い浮かばなかった。 144 : リバース ◆ Uw02HM2doE 2010/09/08(水) 17 19 33 ID akRFxQac0 リビングには要組のメンバーが集まっていた。 俺が話し始めて約1時間。誰ひとりとして口を挟まず、時折会長が煎れてくれた紅茶を飲みながら話を聞いてくれた。 色々悩んだが結局桃花や里奈さんのこと、そしてクローンの里奈のことを正直に話すことにした。 皆の反応は、特に英は信じられないといった様子だったが実際に寝ている里奈の顔を見た瞬間、信じるしかなくなったようだ。 「そんなことが私たちの両親の間で行われていたとはな……」 「……正直、まだ受け入れられないかな。姉さんが……死んだことも」 英と会長はショックを隠しきれないようだった。 お互いに両親がしたことを全く知らなかった上に英は身内を一人亡くし、いきなりその人のクローンがいたと言われた訳だから当然だ。 「……そういえば桜花は…」 「彼女なら廃ビルで保護した。幸いコアは損傷が軽くてな。一ヶ月程で完全修復するらしい」 「そっか。良かった…」 桜花は何とか助かったらしい。本当に良かった。 桜花と過ごしたあの日々は確かに彼女にも存在していることに安堵した。 「しかしアンドロイドにクローン…。正直突然過ぎてまだ実感がねぇな」 亮介の言葉に皆が頷いていた。確かにその通りだ。 もし俺が当事者でなかったならアンドロイドとクローンがいたと言われても、はいそうですかで納得出来る事態ではないだろうし。 そう思うと俺の話をすぐに信じてくれた要組の皆をとても心強く感じる。 「あの子、どうするの?」 「……とりあえずウチで預かろうと思う」 「に、兄さん!?」 遥の質問に答えた俺を、潤が"信じられない"と言った感じで俺を見ている。 「桃花に…託されたからさ。勿論、英が引き取りたいって言うなら……」 「……僕には、まだ無理かな。姉さんの死をちゃんと受け入れられるまでは」 英の表情は何処か辛そうでいつもの飄々としている彼からは掛け離れていた。 「英……」 「……ゴメンね、要。迷惑かけるけど……姉さん…をよろしく頼むよ」 「…ああ、任せとけ」 英と握手をする。よく見ると二人とも右腕を骨折していた。 しかも二人とも桃花にやられたことを思い出し苦笑する。 英も同じことを思っていたらしく何となく笑えてしまった。 「私も出来る限りのサポートをしよう。もし人手不足になった時は教えてくれ」 「俺もちょくちょく顔出すぜ。要っちが里奈ちゃんに変なことしないようにな!」 「りょ、亮介てめぇ…」 「ケーキ、貰ったら持って来る」 「おう、ありがとな遥」 場所が何処であろうと俺達が集まれば関係ない。 シリアスな雰囲気は何処へやら、気が付けばいつもの生徒会室での日常が繰り広げられている。 久しぶりの平穏につい気が緩んでいる自分がいた。 だから気が付けなかったのかもしれない。 その様子をさっきから無言で傍観している潤の存在に。 そして彼女の光のない澱んだ瞳にも。 「……認めないよ」 ぽつりと口にした言葉は誰にも届くことはなかった。
https://w.atwiki.jp/prowres_technic/pages/321.html
autolink(id=body) 【技名】 リバース・パイルドライバー 【読み】 りばーす・ぱいるどらいばー 【別名】 【大分類】 パイルドライバー 【中分類】 ツームストン・パイルドライバー 【小分類】 ツームストン・パイルドライバー 【開発者】 【得意とするレスラー】 【変形技】 SSD、TTD 【進化系】 キタオ・ドリラー、ファイアー・サンダー 【連携技】 【連絡技】 【類似技】 【返し技】 解説 仕掛けは2種類 自らの右手を相手の左脇に、左手を右脇に差し込み相手の胴を抱える。 相手の顔が自分の両膝の間に来るように、横回転させながら持ち上げる。 両脚で相手の頭を挟み込む様に固定する。 尻もちを突くように落下して相手の頭をマットの打ち付ける。 相手をボディスラムで抱え上げる。 相手が逆さの状態で、一度肩に乗せるように抱え、相手の股に差し込んだ腕で相手の胴を抱える。 相手の首を抱えていた腕でも相手の胴を抱える。 両脚で相手の頭を挟み込む様に固定する。 尻もちを突くように落下して相手の頭をマットの打ち付ける。 歴史 (ストーンコールドと呼ばれる前の)ストーンコールド・スティーブ・オースチンが蝶野正洋に仕掛け首を壊した技としても有名。当のスティーブ・オースチンもオーエン・ハートに同じ技を仕掛けられ、首を痛めた。 古くから有るツームストン・パイルドライバーをドリル・ア・ホール・パイルドライバーの形で落とすだけだが、この落とし方では受け手がダメージを逃がすことが出来ない為、暗黙の了解として「禁じ手」とされてきた。 近年の技の過激化から使われるようになったが、常時用いる場合は相手が逃げやすい工夫をした形にしてある。(ファイアー・サンダー、リキシ・ドライバー) 天山広吉の用いるTTDは公開当初、この形で有ったが、危険すぎたためかジャーマン・ドライバーの形に変化した。 関連するリンク ”ストーンコールド”スティーブ・オースチン 「天山ドライバー」ってどんな技? ツームストン・パイルドライバー ドリル・ア・ホール・パイルドライバー 蝶野正洋 SSD 外部リンク 本人による技解説(愛と勇気とあるこーる) 名前 連絡事項
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1748.html
413 :リバース ◆Uw02HM2doE [sage] :2010/07/24(土) 01 29 34 ID LvHK/g05 あの電話から一週間程が経ったある日。 あれから何の音沙汰もなく、俺は諦めかけていた。日課になりつつあるリハビリを終えて、俺は自分の病室に戻る。 病室の扉横には402のプレートと、その横には手書きで"白川要"と書いてある。 なんといびつな字かと思うが、同時にこれは俺が書いたんだということも思い出す。 鮎樫さんに名前を教えてもらった後、医者の黒川のとこへ伝えにいった。 しかし「成る程。これは再検査した方が良いかもね。現実と虚構が…」とぶつぶつ独り言を言い始めた。 埒が明かないので不審がられながらもナースステーションから油性ペンを借り、自分で書くことにしたのだ。 「これで大丈夫だな」 何が大丈夫かというと看護婦さんたちや同じ階の爺ちゃん婆ちゃんたちに「402号室の兄ちゃん」と言われなくなるということだ。 中々どうして、人っていうのは名前を呼ばれないと自分自身が保てなくなるらしい。 少なくとも俺は自分が果たして白川要なのかハッキリしなかった。 まあおまじないみたいな物だ。 「あれから一週間か」 取っ手に手を掛けたまま俺は考える。 同じ白川という少女との電話を一方的にぶっちぎってからはや一週間。 俺の周囲に変化はない、というか皆無だ。 耐え切れず何度か電話したが毎回留守という不運。 いや、もしかしたら…もしかしなくても避けられている気がする。 一応毎回律義にメッセージは残したが、聞いてくれているとは思えない。 「振り出し、か…」 あの少女、鮎樫らいむが残してくれた手掛かりは結局役に立たなかった。 …彼女を信用しない方が良かったんだろうか。 「…違うよな」 そうじゃない。 「ただ単に俺のやり方が悪かっただけだよな」 ゆっくりと、でもしっかりと言葉を紡ぐ。そう、これは決して彼女のせいじゃない。 だって現に、同じ白川の姓まで辿り着けたじゃないか。 「やっぱり鮎樫さんのこと、信じていい気がする」 最初から感じていた、初対面なはずなのにそうじゃない雰囲気。 知らない相手なのに信用出来てしまう俺。 ただの友達。鮎樫さんはそう言っていたけど、どうしても俺にはそんな風には思えない。 「…俺、もっと鮎樫さんのこと知りたいな」 俺は色々忘れてしまった。だけどこうして生きている。またやり直せる。まだ終わってない。 だからこそ色んな人達のことを知りたい。もう一度歩き出したい。電話やプレート、そして鮎樫さんとの出会いはその第一歩なんだ。 「何言ってるの?」 「おうっ!?」 急に背後から話し掛けられる。その凛とした声には聞き覚えがあった。 414 :リバース ◆Uw02HM2doE [sage] :2010/07/24(土) 01 31 52 ID LvHK/g05 「鮎樫さん…」 「当たり。早く開けてくれる?廊下は寒いわ」 その言葉に自分が取っ手を掴んだまま、ぼけっとしていたことに気がつく。 「わ、悪い…」 ドアは力を入れずとも簡単に開き、視界にはベッドと医療機器しかない殺風景な部屋が広がる。 「プレートの名前、自分で書いたのね。中々お洒落よ」 クスクス笑いながら部屋に入る彼女、鮎樫らいむは確かにそこにいた。 相変わらず髪は長い漆黒のストレート。服装も前回と同じく真紅のワンピース。 殺風景な部屋にいる彼女はとても鮮やかで、そしてそれと同じくらい儚く見えた。 「人の病室に勝手に入るなよ。つーか、いつの間に俺の後ろにいたんだ」 「こう見えても私は伊賀の出身なの。特技は忍法隠れみの術とビーズを使ったアクセサリー作りよ」 「いや、後ろは伊賀関係ねぇだろ」 「メモしておくといい」 「しねぇよ」 一体何なんだ彼女は。 テンションが前回とは全く違う。…こっちは色々と思い悩んでいるっていうのに。 「…さっきの聞いていたのか」 「要が言ってたヤツ?残念ですけど独り言を聞くほど暇じゃないし」 「そっか…」 良かった。聞かれてなかったみたいだ。俺はてっきり 「ただ、私のことは信用して良いわよ」 全部聞かれて…たのかと……? 「それに要が知りたいなら私のこと、もっと教えてあげる」 「って、聞いてたんじゃねぇか!?」 「あら、てっきり私に向かって言ったのかと思って。独り言なんて思いもしなかったわ」 ベットに座り長い黒髪をかきあげながら、彼女は微笑んだ。 「……っ!?」 途端に身体が熱くなる。身体だけじゃなく心も疼く。 「なん…だ…」 「どうかした、要?」 彼女がベットから降りて俺に近づく。 「…っ!!?」 身体がさらに熱くなる。心が疼き火照る。 まるで彼女が俺に近づくにつれ、高まるかのように。耐えられなくなり膝をつく。 「ま…て…!あゆ…か…し…さん!!来ちゃ…」 「大丈夫?汗だくだけど?」 そう言って俺の横に屈む彼女。思わず顔を上げると彼女は微笑んでいて 「言ったでしょ」 「えっ…?」 いや、微笑みにしてはそれは妖艶過ぎて 「私を知りたいって」 彼女の息遣いが聞こえるくらいに距離が狭まって 「だから、教えてあげる」 キスをされた。熱かった。瞬間花火が散った。 比喩じゃない、本当に身体の中で何か熱いものが溢れてる。 彼女の舌が入って来て、俺の舌を捕まえる。俺と彼女の唾液が混ざり合い一つになる。 歯茎を舌で蹂躙されているのに、抵抗出来ない。 それどころか入って来る。伝わってくる。 彼女の、狂おしいほどの愛情が。 憎らしいほどの純粋さが。 そして愛らしいほどの狂気が。 「……っはぁ!」 やっとの思いで彼女を引き離した時には、息も絶え絶えだった。 415 :リバース ◆Uw02HM2doE [sage] :2010/07/24(土) 01 32 53 ID LvHK/g05 「……っふぅ。私のこと、少しは分かった?」 相変わらず彼女は妖艶な笑みを浮かべていて、ワンピースと同じ深紅の唇からは透明な糸が俺の唇まで繋がっていた。 「…な、何を…」 「ふふっ、堪らないわね。要のその表情…」 「…っ!?また…!」 彼女に見つめられた瞬間、また身体が火照りだす。 心臓が痛いほど高鳴り、まるで蛇に睨まれた蛙のように動けない。 「記憶は無くしたって身体は覚えている。心に刻まれている。そう簡単には忘れないわ」 「な…で…いき……りっ!」 もう何も考えてられず、頭が真っ白になる。このままじゃ俺は俺じゃなくなる。 でも動けない。彼女と俺の距離が0になり 「そろそろリハビリの時間ですよ~。今日も黒川先生が…どうしたんですか?」 「い、いや…別に何でもないです」 看護師さんが俺の病室に入った時にはもう彼女はいなくなっていた。そして病室には床で腰を抜かしている俺だけ。 「ここ4階だろっ!?」 そう、鮎樫さんは窓からあっという間に姿を消した、というか飛び降りたのだ。 「大丈夫かっ!……えっ?」 最悪の事態が頭を過ぎる中急いで窓から下を覗くと 「平気よ」 下には彼女、鮎樫らいむが何事も無かったかのように立っていた。 「…な、なんで…ここは…だってここは……」 「ふふっ、そんな要の顔も好きよ」 決して大声ではない、でもここまで届く澄んだ声。 それは彼女の瞳とあまりにも対照的だった。 「じゃあ…また、ね」 そしてそのまま病院を背に向けて歩きだす。 「一体何が…きゃっ!」 気付いたら走りだしていた。下へ下へ。 「ちょっと…!何処に行くんですか!?」 呼び止める声を無視して走り続ける。階段は飛ばし飛ばしで降りていき加速する。 「何が…何がまたね、だ!」 吐き出すように叫ぶ。 「まだ…まだ鮎樫さんには聞きたいことが!」 呼吸が乱れる。足がふらつきこけそうになりながら正面玄関を越えて 「山ほどあるんだ!!」 玄関を抜けた先には誰もいなくなっていて、代わりに蝉の声が初夏を伝えていた。 「はぁはぁ…くそっ!」 思わずその場に座り込んだ。息は絶え絶えで汗は止まらない。 「はぁはぁ…リハビリより…きつい…」 その呟きに応えは無かった。 416 :リバース ◆Uw02HM2doE [sage] :2010/07/24(土) 01 34 01 ID LvHK/g05 「それで結局どうしたんだい」 終業式の帰り、夏真っ盛りの気温の中坂道を下る二人の男子の姿があった。 「それにしてもあっちぃーの!これから夏休みで助かったな」 二人とも半袖の白シャツをパタパタやりながら怠そうに歩く。 「あっちぃーのって…なんだい?流行語か何かかな」 「あっちぃーのはあっちぃーのだ。何か暑い感じがひしひしと伝わってくるだろ?」 「なんだいそれ?相変わらずだね、要は。…話を逸らさないで欲しいな」 一人の男子、明るい金髪で軽いパーマの方が立ち止まりつられてもう一方の黒髪の男子も立ち止まる。 「…逸らすつもりはないけどさ」 「じゃあ聞いて良いんだよね」 「……ああ」 夏の陽射しが照り付けても二人は全く動こうとはしない。 ただお互いに向き合っている。 「要…君、断ったのかい?」 「……何をだよ」 「とぼけないで欲しいな。決まってるだろ?」 「……ああ、断っ」 言い終わるより速く、鈍い音が青空に響いた。 「…っ、いてぇ」 殴られた黒髪の男子、白川要は自分の右頬を押さえながら呻く。 「痛い…?よくそんなことが言えたね。君、自分が何をしたか分かってるはずだよ?」 もう一方の生徒は冷たい声で要に言い放った。 「分かってるよ!」 「じゃあ何で断ったのかな。彼女の気持ち、分からない訳じゃないだろうに」 要を掴み上げる金髪の少年。 口調は冷静だがその瞳は、静かな怒りをたたえていた。 「分かるさ、痛いほどに!」 「じゃあ何で」 「だからに決まってんだろ!?俺とあいつじゃ無理なんだよ!それくらい英(ハナ)にだって分かるだろ!」 途端にそれまでの煩さが嘘のように静まる世界。まるでこの世界には二人しかいないようだった。 「…やっぱりあの女なんだね」 でも二人が争っているのは他の誰かのせいで 「…それとこれとは話が別だ」 「嘘をつかないでくれないかな。要…あの女が好きなんだよね?」 そしてその誰かさんは間違いなく 「好きじゃない。……そんな言葉じゃ足りないからさ」 俺の大切な人なんだ。 「……また同じ夢」 リハビリが始まって一ヶ月。 あの鮎樫らいむの突然の訪問からも、すでに二週間が過ぎていた。 あれから俺の周りでは相変わらず変化がなく、リハビリの毎日だ。 「相変わらず変な夢だな…」 もう8月後半だからだろうか。外は蒸し暑く、まだ夏真っ盛りといった感じだ。 「ま、気にすることじゃないか。所詮夢だしな」 その割にはやたらとあの金髪パーマが懐かしく思えるのは、果たして気のせいなんだろうか。 418 :リバース ◆Uw02HM2doE [sage] :2010/07/24(土) 01 41 23 ID LvHK/g05 その夢は何かの予兆だったのかもしれない。 その日の午後、ちょうどリハビリを終えて俺はロビーにいた。 …白衣を着て。 「黒川さん…まだ吸ってるのか」 リハビリが終わって、帰ろうした俺を黒川さんは呼び止めた。 「あ、少年。ちょっと待ってくれ」 「…少年じゃなくて白川要なんですけど」 相変わらずこの医者は俺のことをちゃんと名前で呼んでくれずにいる。 彼いわく「もしも違ったら困るでしょ。とりあえず確証がない間は少年だから」だそうだ。 「まあまあ、それはさておき君に重大任務を授けよう」 「またタバコ買いに行け、ですか?」 「惜しいね。でも良い線いってるよ。流石パシ…好青年だ」 …今パシリって言いかけたな。この人本当に医者なんだろうか。 「そんなに睨まないで。ね、ほんのジョークだからさ」 「はぁ…」 「とにかく。僕はね、今タバコが吸いたいんだよ」 やっぱりじゃねえか、というツッコミを抑える。 「でも白衣のままだと匂いがついてしまうんだ…困った」 「…つまり俺に白衣を持ってろと。でもそれなら、そこら辺において喫煙室に行けば良いじゃないですか」 違う違うと手を横に振る黒川さん。何が違うんだろうか。 「それだとサボってるのバレるでしょ。だから君がそれを着てロビーに立っていてくれ」 「…………はい?」 「そういうわけだから、よろしく!」 言うやいなや、タバコとライターを掴み全速力で走り去る黒川さん。 そんなに早くタバコ吸いたかったんだ。つーかそれって医者としてどうなんだ…。 「って、そうじゃねぇ!」 この明らかにぶかぶかでサイズの合わない白衣を着てロビーに立ってろって? 「……絶対にバレるだろ。…まあいいけどさ」 バレても俺は関係ないしいいか。それにあの医者には結構お世話になっているし。なにより 「…暇だしな」 俺はサイズの合わない白衣を来てロビーへ向かった。 「それにしても遅すぎだろ…」 ロビーに来て30分。知り合いの看護士さんたちに好奇の目で見られ続けていた。 それに同じく知り合いの患者達には笑われる始末。 「まさか忘れてるなんてことは…」 憎たらしいほどに飄々としている黒川さんの顔が浮かんでは消える。 「……ありえる」 もしそうだったら絶対に許さない。まずあの澄まし顔に思いっきり…。 「…ません、すみません!」 「は、はい!?」 後ろからいきなり声をかけられて、思わず声が裏返った。 419 :リバース ◆Uw02HM2doE [sage] :2010/07/24(土) 01 42 09 ID LvHK/g05 「えっと…とある病室の場所を聞きたいんですけど…」 明らかに警戒している感じの女の子の声。裏返ったのがダメだったか。 というか俺は医者じゃない。とりあえず振り返って正直に言おう。 「す、すいません。俺は医者じゃなくて…」 「だってこれって白衣……えっ?」 やはり女の子だった。しかも制服を着ているので学生。 背は低いけどスタイルは良く、出るところはしっかり出ている。 髪は淡い栗色で派手過ぎず彼女の容姿にピッタリだ。…って観察してる場合か。 「あー…実はこの白衣は俺のじゃなくて」 「………」 さっきから彼女は俺の顔に釘付けになっていた。 「…そんなに見られると…えっ!?」 「………っ」 今度は俺が釘付けになる番だった。何故なら彼女は無言で泣いていたから。 「な、なんで!?」 突然のことに慌てる俺に彼女は 「…なっ!?」 抱き着いてきた。しかも顔を埋めるように。そして 「うわぁぁぁぁぁん!!」 本格的に泣き出してしまったのだった。 402号室にはいつも通り"白川要"と書いてあった。 ただ今までのような雑な手書きではなくプレートにしっかりとした印刷文字であった。 何故ならばそれが証明されたからである。 「これで終わりです。お時間を取らせてしまい、申し訳ありませんでした」 黒川さんがそう言いながら席を立った。 片手には今さっきまで手続きしていた書類が入っている茶封筒を持っていた。 「いえ、家族として当然のことをしただけですから。それよりも」 そしてその書類に記入をし黒川と話しているのはさっきの女の子だ。 「ええ、お兄さんの体調はもう大丈夫ですよ。怪我も完治したしリハビリもしっかり終えたし。退院したければ今すぐにでも」 「じゃあお願いします!…その、兄さんのために」 この子は俺が三週間ほど前に電話したあの子らしい。 「分かりました。では下で手続きをしてくるので少しお待ちを」 「よろしくお願いします」 そして…なんと俺の妹らしい。 420 :リバース ◆Uw02HM2doE [sage] :2010/07/24(土) 01 43 19 ID LvHK/g05 「…兄さん?」 「は、はい!?」 いつの間にか黒川さんがいなくなり部屋には俺達二人しかいなくなっていた。 「…どうかした?」 「い、いや別に!」 「そう。でも今日中に家に帰れそうで良かったね」 「そ、そうだな…えっと…」 「…潤、白川潤(シラカワジュン)。兄さんと同じ東桜の一年。バスケ部所属。趣味は料理で好きなタイプは…」 「わ、分かった。思い出せなくて悪かったよ」 「まあ…良いけど」 そう。この子…白川潤は俺の妹で俺を迎えに来てくれたのだった。 しかし俺が本当に記憶喪失で潤のことを何も覚えてないと知るや、もの凄い勢いで俺を殴ろうとした。 思わず病院のスタッフ達が止めたけれど。 「さっきは死ぬかと思ったぞ…」 「だからあれは兄さんの記憶を呼び覚まそうとして、刺激を与えようとしただけだって」 「嘘つけ!あれは確実に殺る気だっただろうが!」 「…だって私のこと忘れてるんだもん」 「だからそれはもう謝っただろ?」 「傷ついた!」 「わ、悪かったよ…」 さっきからこのやり取りの繰り返し。いい加減謝ったんだから許して欲しい。それに 「あ、あの潤…さん」 「潤っ!」 「…えっと、潤?」 「何で疑問形なのよ」 「いや、何か慣れなくてさ」 「慣れろ!…それで?」 「それで…何でこんなに俺達くっついてるのかなって」 部屋は個室にしては結構広い。 それなのに潤は俺の真横にピッタリといて、おまけに腕を絡めている。 「そう?そんなにくっついてないって」 「いやいや、十分だ!だって当たってるし…」 「当たってる?一体何が当たってるの、兄さん」 ニヤニヤしながら聞いてくる潤。そりゃスタイル良いんだから決まってるだろ。 …つーか、やっぱりわざとか。小悪魔的妹め。 「いや…そりゃ恥ずかしいだろうが」 「ふふ、可愛い兄さん」 「あんまりからかうなよな…」 「別にからかってないよ」 そう言いながら彼女は俺をじっと見つめた。 「…ど、どういう意味だよ」 「だって…私たち、付き合ってる訳だしこれくらい普通でしょ」 「まあ確かに付き合ってるんだったら……は?」 「だからそんなに恥ずかしがること」 「ち、ちょっと待て!?」 「何?」 意味が分からない。冗談だよな? 俺とこの子が付き合っているなんて。だって俺達兄妹だよな。 …そうだ、冗談に決まっているじゃないか。 421 :リバース ◆Uw02HM2doE [sage] :2010/07/24(土) 01 44 59 ID LvHK/g05 「な、成る程な。そんな冗談に騙されるほど俺は」 「冗談じゃない!」 「だって俺達兄妹じゃ…」 「兄さんは!…兄さんはそれでも良いって言ってくれたから」 …何を言っちゃっているんですか、過去の俺。 「…それ本当か?」 「うん…。私、凄く嬉しかったよ。兄さんも私と同じ気持ちなんだって」 「…そっか」 「だから…だから私のこと覚えてないって言われた時、どうしたらいいか分からなくなって、凄く悲しくて…」 「もう、いいから」 俺は彼女をそっと抱きしめた。何故か身体が自然とそうしていた。 「あっ……」 「本当に悪かったな。…妹を泣かせるなんて兄貴失格だ」 「…妹じゃなくて彼女」 「俺さ、過去の俺が潤とどんな関係でどんな思い出を作ってきたのか、まだ思い出せないんだ」 「……やっぱり」 「殴ろうとするな!…でもな、それでおしまいって訳じゃないだろ」 「……」 「これから、また思い出作っていこう。勿論過去のことは思い出せるように努力するからさ」 「…分かった」 「…よし、じゃあ帰るとするか」 「…うん」 そうだ。忘れただけで無くした訳じゃないんだ。だったら大丈夫。また始めればいいだけなんだから。 「……これであの女も」 「ん?何か言ったか?」 「ううん、さあ早く下に行こう兄さん」 また始めれば…いいんだよな? 病院から自宅までは県を跨がなくては行けないこと。 そして俺がまだ退院したてということもあってタクシーを使うことになった。 「まさか違う県だったなんてな…」 それじゃあ県内の失踪届けを探しても見つからない訳だ。 「何かあったら電話しろ…か」 一通りの挨拶を済ませ、タクシーに乗る時に黒川さんがくれた連絡先を見つめる。 「別に何も起こらない…よな、潤」 潤は俺の手を握ったまま寝ていた。 やはり今日の疲れが溜まっていたのだろう。 「潤には感謝しないとな」 彼女が来てくれなかったら俺は一生病院暮らしだったかもしれない。 「あと…鮎樫さんにも」 鮎樫さんが電話番号を教えてくれなければ俺は潤に会えなかった訳だし。 「…今どこにいるんだろ」 もう一度あってお礼が言いたい。あの電話の… 「…電話?」 不意に何かが引っ掛かった。あの夜電話で確かに感じた何かを俺は忘れている気がする。 「…考え過ぎかな」 今日は色々あってくたくただ。とりあえず寝てしまおう。きっとこの違和感も時間が解決してくれる。 …潤の手は堅く握られ、俺の手を離そうとはしなかった。
https://w.atwiki.jp/kightonline/pages/6.html
チート koxp(課金 http //www.koxp.net/jp/ プロセスエディタ(野田工房 http //www.urban.ne.jp/home/noda/program2/vb/pedit_beta.lzh
https://w.atwiki.jp/wakiyaku/pages/659.html
【作品名】ポンコツ浪漫大活劇 バンピートロット 【ジャンル】ゲーム 【名前】農家の親父さんwithベストハーベスト 【属性】農夫と農作業用ビークル 【大きさ】成人男性と4mほどの人型ロボ 【攻撃力】放水アーム:水を勢いよくぶっかける 10mぐらいの爆発で傷つかないビークルにちょっとだけダメージを与えられる 射程5mほど 水の速度はライフルよりも速い 【防御力】20m級爆発と同じ威力のバズーカ砲弾に3発耐える 【素早さ】時速40kmぐらい 親父さんの反応は成人男性並み 【長所】主人公に畑を荒らされ強くなるために立ち上がった 【短所】弱い 4スレ目 199 :格無しさん:2009/08/01(土) 10 01 36 ベストハーベスト考察 △ケダモノ 時間停止分け ○○○ブライマー~クラーケン 放水勝ち ×ゼラチナスマター 打撃が効かないなら水圧攻撃も効かないか 電撃負け ○モノブロス 放水勝ち ×海チョコボ つつかれ負け ○九七式中戦車チハ 装甲薄い 放水勝ち ×スペック 殴られ負け ×クイーンエイリアン 追いつかれ投げられ負け モノブロス=ゼラチナスマター=ベストハーベスト